top of page

-妄想手記-

これが……気になるのね?

これはいつの頃からか、この部屋に置かれた彼の手記。

彼はここに居ないけれど、どこかで綴ったお話が

不思議とこの手記に浮かび上がってくるの……。

時間の流れに置き去りにされて、訪れる人もこの部屋まではやってこないことが多い。なのに貴方は、ここまで来た。

そして、この手記を手にとった……。

開いてみる?

私は構わないけれど、貴方が見て楽しいものかは分からないし何か貴方の人生に役立つことが綴られているかも、保障は出来ないわ。

もちろん、私は読んだことがある。

毎日、気がついたらこの部屋に来てページをめくってる。

一度読んだお話も、また読み返してみると違う表情を見せてくれるから。内容は……読んでからのお楽しみね。

 

ああ、この手記はいつ新しいお話が綴られるか分からないから、

またここを訪れた時には、この手記に触れてみて。

彼が残した言葉が、いつのものかは関係ない。

貴方がこの手記と出会ったことが、奇跡なのだから。

※ 工事中です ※

手記に触れる
bottom of page